〔6〕 複雑な形状のものにも空気穴を。
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めっき素材の形状は溶融亜鉛槽に浸されたとき発生するフラックスの分解ガスや、水蒸気が閉じ込められることなく逃げる状態にあることが条件です。まためっき浴槽から引き上げるときに亜鉛が溜まって流れ落ちないような形状は不適当です。そんな可能性のある場所には、あらかじめ空気穴をあけておく必要があります。
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〔7〕 溶接部分のスラグは充分除去して下さい。
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溶接スラグは通常の酸洗では洗い落とすことが困難で、めっきの外観異常の原因になります。十分に除去しておいて下さい。図のように、溶接時のアンダーカットや、溶接部分のクラック・ピンホールなどは、不めっきや、酸のしみだしによる腐食の原因となります。また塗料なども脱脂作業で完全に除去できない場合があるので、なるべく水溶性のものをご使用下さい。 |
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〔8〕 接触面は全面溶接をして下さい。
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接触面の油やグリースは組み立て前に完全に除去されていないと、めっき溶槽に浸漬したときに、熱によって揮発し、発生するガスのため、その部分に亜鉛が浸透しないまま残されます。その結果、使用中にそこから錆が発生する原因になります。したがって接触面の周囲は、油を除去すると同時に、接触して封じ、その際、空洞が出来ないようにお願いします。
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